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大井川鉄道は、鉄道ファンには嬉しい会社で多くの旧国鉄の車両を保存している。特にSLに関しては観光用に運行していて、ドラフトの音を楽しめる。現在運行しているのは、C11とC56だ。また運行はしていないが、C10などという非常に珍しい蒸気機関車も保存されており、マニアには天国だ。茶色の旧型電気もある。SLは毎日運行されているわけではないので、時刻表で確かめて。この鉄道はドラマなどのロケ地によく使われる。 |
寸又峡温泉より上流に向かって、寸又川の両岸に林道が延びている。左岸林道と右岸林道だ。この林道はかなり長く、左岸林道は日本百名山・光岳(てかりだけ)の麓まで続く。営林署関係者以外では、釣り師と登山者がよく使う。大無間山など通好みの山がある。寸又峡温泉のすぐ上流部に、その両岸を結ぶ「夢の吊橋」がある。
(林道は、一般車通行禁止。) |
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先ほどのSLの走る線路は、東海道線金谷から千頭までだが、鉄路はさらに南アルプスの懐深く延びている。千頭からは狭軌(狭い線路幅)になり、トロッコ列車が走る。トロッコは狭い谷合いをくねくね走り、接阻峡を経て、圧巻のアプト式急勾配になる。アプト式はかつて信越本線碓氷峠で有名になった。線路上のギアと機関車のギアが絶妙に噛み合い、急勾配を順調に上っていく。橋梁上からみた大井川上流部は、その高さとその美しさに目が眩む。終点井川は南アルプス南部の登山基地。 |