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桜の季節 |
吉見百穴は古墳時代の後期に造られた横穴墓群。読み方については地元では「ひゃくあな」と読む。「ひゃっけつ」という読み方もある。大正12年(1923年)に国の史跡に指定された。管理は吉見町が行っている。異様な景色が目を引く。 |
住居説と集合墳墓説 |
この遺跡には学術論争があった。現在では「集合墳墓説」が定説になっているが、かつては古代人であるコロポックル人の「住居説」も有力視されていた。最初は住居で後に横穴墓として利用されたとの説もある。もともと穴には石板で蓋がしてあり、それが「集合墳墓説」の有力根拠となっている。発掘品については隣接の「吉見町埋蔵文化財センター」で展示されている。 |
天然記念物のヒカリゴケ |
網越しにのぞくと、うっすらと緑色に発光するコケが確認できる。ヒカリゴケはとても貴重で、関東地方では他に東京の北の丸公園や群馬県嬬恋村などで見ることができる。 |
地下軍需工場入り口 |
太平洋戦争末期に戦闘機(中島飛行機)のエンジン工場として地下壕が掘られた。その際、横穴も一部潰された。現在は219個の横穴が確認されている。遺跡破壊の辛い過去がある。 |
地下軍需工場跡 |
工場は稼働前に終戦を迎えた。地下壕がむなしく横たわる。壁面にはお地蔵様が彫られた跡がある。何をお祈りしたのであろうか。最奥は危険なため柵が設置されている。 |
階段で上部に登ることもできる 埼玉の観光地としては秀逸 |
☆吉見百穴所在地☆ ☆お問い合わせ先☆ |
☆交通☆ |
関越自動車道 東松山ICより 東武東上線 東松山駅から免許センター行きバス |